Nomadic Exhibition 「Not building, but growing 」
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Nomadic Exhibition
「 Not building, but growing. 」
2025.10.10(fri.)〜2025.11.3(mon.)
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この度、東京を拠点に活動するデザインコレクティブ、Nomadic (ノマディック)の企画展「Not building, but growing.」をataWにて開催いたします。
木、土、革、紙、樹脂と取り扱う素材は多岐にわたり、制作方法もアナログな手作業からデジタルファブリケーションまで個々によって様々な手法を用いる彼らの共通項は、「メソッド」に注視し多角的に手段そのものを探求すること。
メソッドに主軸をおくことで、彼らの作品は、手段が同じでも形状や用途が枝分かれしており、一つに固定されません。
置かれる場所や組み合わせる素材、生活上での見立てなどが交差することで、 明確に機能を持つ道具にも景色を潤すオブジェにも変容し、私たちの生活の中から気づきや発見をもたらしてくれます。
本展「Not building, but growing.」は、 モノが一方的に役割を果たすのではなく、 私たちの日常での工夫や想像力が発揮されることで共に育まれていくことを望む彼らの創作への態度ともいえます。
今回はメンバーの笠松祥平、品川及、福島拓真、前田怜右馬の4名が実際に福井へ訪れこの土地で出会った素材やインスピレーションを反映させ、家具や照明、器、オブジェ、書籍まで新作を中心とした多様な作品を展示・販売いたします。
本展を通して、身近なものへの見方が新たに広がる機会となれば幸いです。
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「 Not building, but growing. 」
[ 開催時期 ] 10月10日(金)〜11月3日(月) ※作家在廊予定日 10月10日(金)、11日(土)、12日(日)
[ 開催場所 ] ataW (アタウ) 〒 915-0256 福井県越前市赤坂町3-22-3
[ 営業時間 ] 11時〜18時
[ 定休日 ] 水、木 (祝日の場合は営業)
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-Nomadic (ノマディック)
2023年より活動を開始。プロダクトデザインをバックグラウンドに持つデザインコレクティブ。デザインを単なる職能としてではなく、生活のための、生きていくための創造性として発露することを活動の指針とする。個人の等身大の創造を尊重し、メンバーがそれぞれで作品をアウトプットする体制で活動。大きく抽象的な議論に対しても、作品それぞれからアンソロジー的に共通項を見出し、具体としての議論と理解を目指す。
-笠松祥平 | Shohei Kasamatsu
1996年北海道生まれ。京都市立芸術大学卒業。家具・照明の制作、完成品のみではなくメソッドの共有としてのブックレットを制作。
-品川及 | Itaru Sinagawa
1998年東京都生まれ。多摩美術大学卒業。型を用いたセラミックの作品を主軸に、量産とクラフトの中間のあり方を探る。
-前田怜右馬 | Ryoma Maeda
1993年東京都生まれ。東京藝術大学卒業。素材の特性や文化を捉え直し、それまでの文脈をずらす表現を模索。固定化した領域を拡張・代謝するオブジェクトを展開。
-福島拓真 | Takumi Fukushima
1998年神奈川県生まれ。武蔵野美術大学卒業。日々の観察の中で、未知と日常の往来とその繋ぎ目に興味を持ち、それらの可能性を探るオブジェクトを制作している。
[WEB] https://nomadic-collective-jp.com/
[Instagram] @_nomadic_collective_
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RHYTHMOS 47 CARAVAN in Fukui
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鹿児島にアトリエを構え活動するRHYTHMOSのPOP UPをataWにて開催いたします。
RHYTHMOSはデザインから縫製まで、全てを手縫いで作るレザーブランドです。
47都道府県を受注会ツアーとして巡回されている中で
さまざまなご縁が繋がり、福井県での開催はataWへと決定いたしました。
革は元を辿れば、牛や豚などの命ある動物たちが食肉となりその副産物として革が生まれ、そこからモノが作られます。その、姿を変えていくさまに準え、リュトモス(古代ギリシャ語でモノの姿や形を表す言葉)がブランド名となっています。
手縫いに拘ることで、ひとつの物を仕上げるのに手間も時間もかかっていますが、機械で縫うよりも素材のコンディションがダイレクトに指先に伝わるだけでなく、修理が可能となり、物として生まれ変わった後も永くお使い頂けます。「動物として生きた時間よりも永く、この世にカタチとして残るように」という想いを胸にオンラインではなくあえて足を運び受注会を開催されています。
当日は、なかなか直接お目にかかれないRHYTHMOSのレザーアイテムを多数お持ちいただきデザイナー飯伏さんが直接ご案内をして頂ける他、お好きなアイテムをレザーのカラーをお選びいただき受注会形式にてご注文をお受けいたします。
また、既にRHYTHMOSのご愛用いただいている方々へはメンテナンスや修理のご相談を直接お受けできるタイミングとなりますため、この機会にぜひ足をお運び頂けますと幸いです。
既に夏のような日々が続いておりますが、
海の日を含めた7月19日から始まる3日間、外出の際の楽しみのひとつになりますように。
みなさまのお越しを私たちも心待ちにしております。
RHYTHMOS POP UP
会場:ataW
〒915-0256
福井県越前市赤坂町3-22-3
会期:2025年7月19日(土)~2025年7月21日(月・祝) 11:00~18:00
デザイナー在廊予定:19日(土)〜21日(月・祝)
※時間帯により、不在の場合もございますため予めご了承ください。
お問い合わせ
info@ata-w.jp / 0778-43-0009
<Column> 山本 拓也さんのうつわ
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しっとりとした乳白色に絶妙なツヤありの仕上げ。
温かみを感じられるものの、どこかピリッと緊張感も生み出してくれるような静けさをもつ器たち。
今回は、大阪を拠点に作陶を行う山本 拓也さんの器について少し詳しくご紹介します。作家さんの器を初めてご覧になる方や、器のご購入をご検討されている皆さまなど、ご参考までにお気軽にご覧ください。
>制作の技法について
山本さんの器は「型打ち」と呼ばれる、ろくろと石膏型をどちらも使用し成型する技法を用いて制作されます。
その製作工程は、まず、ろくろで器の形を作り、生乾きの素地を石膏型にかぶせる。その素地を布で覆い上から手で押さえ軽く叩いて型に密着させることでかたちを作るというもの。
ろくろだけの成型より手間がかかりますが、より複雑な形状を実現できるため、山本さんの八角皿や輪花皿は型打ちならではの形ともいえます。
反対に、完全な型のみの成形より、ろくろや型を写す工程などに多くの手作業が介入するため、一つ一つには個体差が生まれ、輪郭にも揺らぎが現れます。そのため、型のみの成形ともまた違った佇まいがあるのです。
>たとえばスタッキングして収納した姿。個人的に個体差がわかりやすく表れるこの姿がとても好きです。
山本さんの器には、西洋のヴィンテージの器を参考に形作られているものが多くあります。特に17世紀のオランダ・デルフト陶器をモチーフにしているものが多く、山本さんの器の印象的な乳白色も当時デルフトで特定の短い期間のみ焼かれていた絵付けのない白釉のデルフトの陶器たちがイメージの源泉になっているのだとか。
他にも、こちらのマグカップはフランスのエナメルマグを模倣して制作されたマグ(白、黒)。艶ありの釉薬が相まって本当の琺瑯にも見えてくるのが面白いです。近くへ寄ると焼き物ならではの釉薬、土の表情が見えてきます。
>土と釉薬
山本さんの器の特徴の一つである乳白色は表面にかかった透明の釉薬が結晶化することで生まれる絶妙な奥行きから生み出されています。また土は半磁土を使用しているので、陶器と比較して強度もあり、食洗機がご使用いただけます。
釉薬がひけるエッジ部分の土の色味も魅力の一つ。ataWで開催した個展 「still life」(2024.12.〜2025.01)では、グレーや黒色もツヤありの釉薬で仕上げていただきました。グレーと黒は、生地の土に、黒色を混ぜてトーンを落とすよう調整されており、釉薬が透けて見える土の色にまでこだわりが詰まっています。
>焼き物ならではの特徴
山本さんの器は一見すると均質であるように見えますが、先述した通り、手作業も多く介入した制作方法をとっています。そのため、一つ一つに形の歪みや微妙な色味の個体差、ピンホールや黒点、目跡などが見られます。焼き物ならではの特徴としてお楽しみいただけますと幸いです。
ぜひ、山本さんの器を日常のシーンに当てはめて想像を膨らませつつ選んでみてください。
山本さんの器のご購入は こちら
FIRMUM 2025秋冬 先行受注会
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2025年1月18日(土)より、25AW FIRMUMの先行受注会が始まります。少し気が早い様ではありますが、次の秋冬物のサンプルをご試着頂きながら、お好みの形・サイズにてご予約頂ける機会となります。
先日大阪での展示会にて実際にサンプルを拝見しましたが、特に目を惹いたのは肌触りの柔らかいギンガムチェックの生地。型数も多くシャツからパンツまで幅広い展開になっていました。また秋冬とはいえど、通年で活躍しそうなTシャツ、軽量ながら温かく過ごせるユニークな生地のものなど今回も新鮮かつ楽しんでご覧頂けるかと思います。
ユニセックスのブランドですので、どなたでもお試しいただけます。
同時に、店頭ではセールも18日(土)より開催となりますので、ぜひこの機会にお越しください。
どうぞよろしくお願い致します。
【FIRMUM 25AW 先行受注会】
開催期間:1月18日(土)〜1月27日(月)
営業時間:11:00〜18:00
会期中の休業日:1月22日(水)23日(木)
お問い合わせ:info@ata-w.jp / 0778-43-0009
山本 拓也 個展 「 still life 」
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大阪を拠点に作陶を行う作家、山本拓也(@yamamoto.kiln )による個展「still life」をこの度ataWにて開催いたします。
ろくろによって成形した素地を石膏型に押し当てて叩き締めることで成形する「型打ち」という技法で制作される器は、鋳込みなどの成形より手作業が多く介入し、均質な形状の中に人の手による輪郭の揺らぎが垣間見えます。型打ちは、八角皿やレリーフ皿など西洋のヴィンテージ皿を連想させる複雑な形状が実現されているのもこの技法ならではの表現です。
山本の器には現代の多様な食卓と調和しながらも程よい緊張感が存在しており、食事の時間がすこし丁寧で贅沢に感じられる力があります。
今回の展示では、琺瑯カップをモチーフにしたマグカップをはじめ、カフェオレボウルや耳付きのスープボウルなどが定番の乳白色だけでなくグレーや黒色の釉薬で仕上げられた器が並びます。生活の中で静物画のように佇み、ふと引き込まれる器との出会いをぜひ会場にてお楽しみください。
山本 拓也 個展 「still life」
会場:ataW 〒915-0256 福井県越前市赤坂町3-22-3
会期:2024年12月14日(土)~2025年1月13日(月) 11:00~18:00
作家在廊予定:12月14日(土)
休業日:水、木曜日/年末年始休業日(12月31日~1月5日)
※オンライン販売開始予定日は現在未定となっております。予めご了承ください。
お問い合わせ
info@ata-w.jp / 0778-43-0009
Photo Kyoko Kataoka