haneno suzuki (& shigeki fujishiro)


ataWでは年内最後の企画展として鈴木葉音野さん、藤城成貴さんの二人展を開催しております。
鈴木さんのペーパーアートワークがずらりと壁面に、藤城さんの紙とホッチキスのみで自立したオブジェクトstapled object が空間の中で一緒に鑑賞いただけるようになりました。






鈴木葉音野さんは少なくとも10年ほど前から紙の持つ様々な素材感や加工技術に着目されており、紙を編むことで生まれる表情を手を動かしながら日々、追求し続けています。一方で藤城成貴さんは紙をはじめとした素材の特性を見極め、構造を試行しながら、造形と機能のあいだを探求されています。
今回、鈴木さんには初めての試みとして越前和紙を使った新作も製作して頂きました。
和紙特有の柔らかさと質感が両立するよう、普段の工程を変化させ作品によっては水切りという手法を使い、一枚一枚の円を手で割いていくなど時間と手間をかけて製作されています。完成品だけでなく、プロセスをご覧いただける展示もしておりますのでぜひお越しの際には、ゆっくりと一点一点お近くにてご覧頂けますと幸いです。
紙は日常で当たり前のように手にし、気付かぬうちに消費してしまうある意味「儚い」素材です。
だからこそ作品として定着させ線を織り重ねることでその質感や色彩の魅力、素材としての奥行きに触れていただければ嬉しく思います。
なお、会期中、作品の販売もしておりますため気になることがございましたら
お気軽にお声掛けください。




haneno suzuki (& shigeki fujishiro) Exhibitions
開催時期:11月29日(土)〜12月30日(火)
ataW (アタウ)
〒 915-0256
福井県越前市赤坂町3-22-3
営業:11時〜18時
定休日:水、木 (祝日は営業)
鈴木葉音野 @hanenosuzuki
東京都生まれ。2015年東京藝術大学デザイン科大学院修了。紙のもつ様々な素材感、色彩、加工技術に着目し、編み込むことで生まれる表情を追求し制作している。
藤城成貴 @shigekifujishiro
東京都生まれ。桑沢デザイン研究所を卒業。IDEEのデザイナーを経て、2005年に自身のスタジオ「shigeki fujishirodesign」を設立。プロダクトデザインや展示インスタレーションなど幅広い活動をしている。
