成田周平 陶展 “New Primitive”
成田周平, exhibition, ITEMS, NEWS
成田周平 陶展
「New Primitive」
会期 2020年6月13日(土)〜6月30日(火)
住所:福井県越前市赤坂町3-22-1
※作家在店はありません。
愛知県を拠点に活動中の成田周平による陶展をataWで開催します。
厚みのあるぼってりとした独特のフォルムとテクスチャー。手びねりの一種である玉つくりによって彼の手の中から生み出される陶器は、柔らかな手の痕跡や彼自身の自由な空気感を包括しており、どこか懐かしや親しみを感じさせます。
今回も何が届くのかワクワクしながら、作品の到着を待っており、荷物の蓋を開けた時に良い意味で裏切られた成田ワールドに毎回笑みがこぼれます。一見すると遥か昔に作られ発掘された古代のものにも見えますが、どこか新しさと原始が同居しており、思わず手にとって触りたくなる不思議な魅力があります。また、独自の色や表情を表現するために、削ったり磨いたり、鉄分を塗ったり、化粧泥を塗ったりと様々な工程を経ての焼成後に、漆を薄く塗って焼き付けをすることでこれらの独自の表情を作り出しており、一つ一つ丁寧に時間をかけてじっくり作られています。
今回展示される食器は、見た目の分厚さから重そうと思うかもしれませんが、特殊な軽い土を使っており、見た目ほど重くありません。また、底に高台がなくて不安定なものなど、機能的ではないですが、それ以上に不揃いな器は特別な食風景を作ってくれるのと、何より使っていくことで器自体への愛着が日々増していきます。そのほか、何を入れれるのか不明だけど、側に置いておきたいオブジェのような箱物。また、額縁だけど中に飾るものより縁の方が目立ってしまう、もはや額縁とは言えないかもしれない額縁。また、アトリエを改装した際に出た土壁を再利用した植木鉢とボウルなど、どれもニューとプリミティブが混在したユニークな作品が並びます。是非、お立ち寄りください。
※今回、6月17日(水)20時よりオンラインでの販売も予定しております。また、オンラインでの販売は、会期途中での追加もあります。遠方の方は是非オンラインショップをご利用ください。
> 成田周平オンライン個展
https://ataw.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=2098973
※6月17日20時以前は商品は表示されません。
※店頭でも販売しているため、売り切れの際はご了承ください。
プロフィール
1989年、愛知県生まれ。名古屋学芸大学卒業後、2017年に多治見市陶磁器意匠研究所修了。現在は、愛知県を拠点に作陶。